格差が拡大することで格差が縮小する

今、先進国では所得格差が拡大している傾向がある。
コンピューターが普及し、知的労働の効率があがり、単純労働はオートメーション化、又は新興国の労働者に安い賃金で任せてしまうのが格差拡大の主な原因だろう。
日本でもそれは例外ではなく、これから更に格差は拡大するはずだ。
だが、世界規模で考えると、先進国の国内で格差が広がれば、先進国と途上国の格差が小さくなると考えられる。
確かに慈善活動も途上国の為になるのかもしれないが、本当に先進、途上国間の格差を埋めるのであれば、途上国を世界の自由市場経済圏に組み込む以外ない。
なぜなら、途上国は多国籍企業から単純作業を安い賃金で引き受けることにより、世界の企業を誘致し、少しずつ外貨を獲得、社会資本を蓄積していけるからだ。
中国は安い労働力を武器に、世界の工場としての役割を担い、ものすごいスピードで豊かになった。
国が豊かになれば必然的に賃金が上がるので、多国籍企業はさらに人件費を削減するために、貧しい国を探し、進出していく。
このことを繰り返していけば、中国のように豊かになる事ができる。
私たち日本人は生まれる家は選択できないが、大抵の人は自分の進む道は自分で選択できる自由があり、義務教育も受ける事ができる。
資本主義と言う営利活動の自由の下で格差が広がったわけだから、日本人として選択できる自由を持った以上、収入などの格差が生じるのは当然と言えば当然である。
ですから、格差を嘆くよりも、選択できる自由のある国に生まれた事に感謝し、自国の格差だけではなく、生活保護もない途上国との格差を埋めていく事も重要なのではないだろうか。

頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

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本書には個人的に反対の意見もあり、くだらないことを考えているな、と思う部分もあるが、新社会人になった人、又は環境が変わる人は参考にできる意見もあるので、読んでみるといいかもしれない。