自分で考える事が少なくなった時代

最近Twitterで、携帯電話のサイトを通じて子供が犯罪に巻き込まれるケースが増えているため、警視庁は入学式のシーズンに合わせて都内の高校で保護者を対象に説明会を開き、子供の携帯電話に有害サイトへの接続を制限するフィルタリングの機能をつけるよう呼びかけた、と言うものを読んだ。
警察や保護者が高校生に対して、ここまでするのは過保護としか言いようがない。
確かに有害サイトによって犯罪に巻き込まれているケースもあり、巻き込まれてからでは遅いのかもしれないが、情報がもの凄いスピードで行きかう今日において、自分で情報の取捨選択を判断する能力は、生きる上で最も必要な能力の一つであり、その能力を高めるための高校生活なのではないだろか。
順番を考えれば殆どの場合、先に死ぬのは親なのだから、親や教師がいつかは一人立ちをしなくてはならない子供の為にすべき事は、良いことや行為を教え導く事ではなく、自分で考える習慣を身につけさせ、自分で決断させて行動できるように仕向ける事である。
果たしてこのまま何でも害のあるものは排除し、考える機会が減ってしまった子供が大きくなったとき、どうなってしまうのだろうか。


やさしいベーシック・インカム

やさしいベーシック・インカム

以前、ベーシックインカムについての記事を書いたのだが、もっと詳しく知りたいという方に、分かりやすく解説してある本である。
http://d.hatena.ne.jp/k1e2n4/20100329/1269833900